1.会員の論文発表義務について
平成18年11月12日開催の伝漢研第2回通常総会において、会員の論文発表の義務が決議された。決議内容は以下の通りであり、これに則って論文投稿規程を理事会で定めた。
【議案 第五号の(2)正会員の義務についての件】
〔会員の論文発表の義務についての要綱〕
1)正会員は、毎年度、その年度の全国大会実行委員会が指定する期日までに、一つ以上の論文を発表する。
2)発表する論文は原則として未発表のものとするが、本会の主旨において有意義と認められる場合は出典を明らかにして投稿することが出来る。
3)発表する論文は以下のA)~E)に示す内容のいずれかに該当するものとする。
A)伝統漢方の臨床経験による症例報告
B)伝統漢方の歴史や文献をもとに考察された研究内容
C)糸練功による東洋医学的実験手技の再現や考察並びに実験手技の開発
D)伝統漢方の生薬資源に関る研究内容
E)その他本会の主旨にかなう研究内容全般
4)平成19年開催の全国大会以後、毎年の全国大会において会員の論文を公開する。
5)法人会員、賛助会員には論文発表の義務は課さない。
2.投稿者の資格
投稿論文の筆頭著者(first author)および責任著者(corresponding author)はNPO法人伝漢研の正会員でなくてはならない。ただし、理事会より特別に寄稿依頼がある場合はこの限りではない。
3.論文原稿の作成要綱
(未発表論文の原則)
発表できる論文は原則、未発表論文である。すでに発表された論文を投稿する場合は、その著作権の帰属する団体の許可を得て、出典を明らかにした上で投稿すること。
(使用できる言語)
投稿論文は和文または英文とする。英文の場合は可能な限り和訳を添付すること。
中国語で原文を作成した場合は、英文にて投稿し、和訳が出来ない場合は中国語の原文を添付すること。
(略語や漢方薬方の表記について)
略語は初出時に何の略語であるか明示する。ただし、一般に通用する略語はこの限りではない。
漢方薬方の表記は省略をせずに表記することを原則とするが、通例使用される略記は使用できる。
→例示)「桂枝麻黄各半湯」は「桂麻各半湯」も可。「茯苓桂枝白朮甘草湯」は「苓桂朮甘湯」で可。
臨床報告では湯液(エキス)、丸剤(料エキス)、散剤(料エキス)、の区別はなるべく表記することとする。
→例示)加味逍遙散(原末散剤)、加味逍遙散料(煎じ薬)、加味逍遙散料エキス(エキス剤)など。
(入稿方法)
原則として、ワープロにて稿を作成し、その作成データを指定されたメールアドレスに添付して入稿する。
使用できるワープロは、マイクロソフト社の「Word」またはそれに互換性のあるソフトを使用すること。
作成データは圧縮をせずに送信すること。
(原稿サイズ、文字数、ページ数、図表)
原稿はA4版縦置きとし、横書きで作成する。余白は上下左右15mm取ること。
フォントはMS明朝を原則として、表題14~16ポイント、表題14ポイント、本文12ポイントで作成する。
文字の装飾は、表題やセクションの始めのみ太字とし、その他の文字は装飾をしないことを原則とする。
本文の内容から必要と判断される場合は、下線、傍点などを加え本文の特定部分を強調することができる。
1ページあたり、本文のフォントサイズで30行~45行を目安に45行で作成する。
ページ番号を必ずフッター中央に表示すること。
総ページ数は、A4版サイズで10ページ以内とする。
図表は必要最小限にとどめ、概ね一投稿あたり10点以内とし、そのまま印刷できる鮮明なものを用いる。
(表題と著者名)
1ページ目の1行目に表題を書き、表題から2改行して著者名、所属機関(薬局薬店は都道府県と屋号または店名、研究者は所属研究機関、研究室名、教室名)を記入する。所属機関の詳細な所在地ならびに電話番号は、本文終了後の末尾に記載すること。
表題には略語や商品名を用いないことを原則とする。
責任著者は*(アスタリスク)にて明示する。
表題、著者(所属機関)続き、改行して本文の開始とする。
(本文の体裁)
本文は【緒言】または【はじめに】に始まり、【対象】【材料と方法】【結果】、臨床報告にあたっては【症例】【経過】を記述し、【考察】【結論】あるいは【結語】【おわりに】などで結び、付記として【謝辞】【文献】を記載する学術論文の基本的な体裁が望ましく、必要に応じて各項目を統合・省略しても良い。
(引用文献・参考文献の記載)
引用文献は、本文中に順次番号を付して本文の終わりに番号順に列挙する。各文献に著者名、表題、書誌名、巻数、開始ページ~終了ページ、発行年(西暦)を明記すること。巻数の不明なものは通し番号などで代用することもできる。古文献を引用する場合は、使用した文献の詳細を可能な限り記載すること。メーカーなどの発行する販売促進用資料からの引用は不適切と判断し認めない。
論文作成や考察の段階において参考にした著書ならびにヒントを得た著書がある場合は、可能な限り引用文献と同じ要領で付記することが望ましい。
4.論文の採否
投稿された論文は、学術担当理事ならびに学術委員による審査を受け、その採否を決定する。
場合によっては、原稿の体裁、本文の長さ、文体の不一致などついて著者に訂正を求めることがある。
人を対象としたものではプライバシーの保護に十分留意し、ヘルシンキ宣言を遵守すること。
動物実験にあたっては動物実験の倫理規定に基づいて行われたものであることが採用の原則となる。
5.論文の著作権
投稿された論文の著作権はNPO法人伝漢研に帰属する。著者は論文の投稿にあたっては、すでにこれに同意し了解を得たものとする。
6.投稿料
本会は正会員からの論文の投稿にあたっては投稿料を求めないものとする。